どこにでもいる野球小僧の野球記

01E2525 稲垣 登

「まだ野球やっとんの?」

僕が地元四日市に帰り同窓会などに出席した時、友達によく言われる一言です。とういうのも、僕は小さい頃から野球を続けてきました。自分でもよく続いてるな〜って思います。気が付いたらここまで続けていたって感じです。飽き性の僕にとっては奇跡みたいなものです!新年から始まる大河ドラマは最後までみたことがありません。たいてい2月くらいで飽きてしまいます。女性関係もそんな感じが多かったです・・・治さないといけませんね!

そんな飽き性の僕が今所属しているのは愛知大学軟式野球部です。体育会に所属していながらも愛知大学のなかでは一般生徒にはあまり知られていない部活です。活動場所は大学内ではなく近くの公園でやっているため、たぶん活動しているのを見たことがある人はいないでしょう。大学内では硬式野球部やソフトボール部が活動していて、よく間違えられます。李先生は何度説明しても間違えていました!!サークルと本格的な部活の間って感じです。他大学との試合もあり練習は週2回という、いいとこどりみたいな部活です。

なんか、部活紹介文みたいになりましたが、そんな軟式野球部での経験は今までの野球経験とは少し違ったものでした。というのも、この野球部には指導者がいないくて、全部生徒主体のチームなのです。今までの経験からしてはありえないことです。道具の管理などは各自の車に保管し、練習場所は自分達で確保し、試合となると自分達で指揮をして、戦うのです。今までは指導者のもと、言われた事を言われた通りにすればよかったのですが、この野球部ではそういうわけにはいきません。自分達がなにもしなければなにも動きません。まさに大学生活そのものような気が僕はします。大学生活って自分で行動しないと本当になにも起きませんよね?それの部活バージョンみたいなものです。

大学でこの軟式野球を始めたころ高校時代はよかったぁ〜って思何度も思いました。というのも、高校時代とくらべあまり注目されないからです。軟式だというのもあるのですが、高校野球が注目されすぎだというのがあります。高校野球は夏の風物詩みたいなものになっていて、TV中継され、実況、解説され、応援にたくさんの人々が駆けつけます。ブラスバンドの演奏やチアガールの踊りはとても華やかです。高校の他の部活と比べ扱いが全然違います。そんな華やかな応援で特別扱いされてきた僕にとって、大学の軟式野球は耐えがたいものでした。試合の観客は0人、もちろん応援などもいません。聞こえるのは相手チームの汚い野次くらいです。観客が多いとテンションが上がる僕にとっては何ともいえません。しかし、大学でのこの経験は僕にとっては、とてもよかったと思います。高校の時は特別過ぎたんだなってことに気付くことができたからです。もし、大学で野球をやってなかったら高校時代のありがたさは気づかなかったと思います。他の部活の子が「野球は注目されていいなぁ〜」って言っていた気持ちがわかりました。それに、色んな人に支えてもらいながら今まで野球をやっていたことを肌で感じることができました。今まで当たり前だと思っていた環境は実は周りの人々の協力のおかげだったのです。何の疑問もなく野球は人気があるから応援されて当然だと思っていたし、設備が整っているのが当たり前だと思っていました。それは違うということを学生野球の最後に身をもって体験できたことはとてもと良かったと思います。

2003年11月に僕はこの野球部を引退しました。学生野球としては最後になり、本格的に野球をするのは終わりました。振り返ればとてもいい野球人生だったと思います。野球の技術を学んだのはもちろん、その他にたくさんの事を学びました。野球を通じてたくさんの人と出会い、たくさんの友人ができました。野球を教えて下さった指導者の方々や野球をやらせてくれた両親に今とても感謝しています。この感謝の気持ちも大学での野球がなければこんなに思わなかったと思います。自分達で野球をすることで今までのありがたみを感じることができました。このエッセイの題名にもあるように、遊びなどでも野球を経験した人はたくさんいると思います。(中国では野球はあまりメジャーじゃないみたいですが!)そんな、たくさんいる野球経験者の一人として、僕の野球について少しではありますが語らせてもらいました。今後、母校の応援などの野球観戦や草野球で趣味へと変わりますが、ずっと野球とは繋がっているんだろう〜なぁ〜って思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【監修者のひとこと】

朗報がまた届いた! 稲垣登編集長が投手を務めている軟式野球部は愛知大学同窓会奨励賞の課外活動部門の受賞と決定されました。

稲垣君、ゼミと部活両方のダブル受賞、おめでとう!君は幸せだね!ご苦労さま!!

就職活動にぜひダブル受賞のネタをフルに活かしてほしいね、がんばれ!!